不動産買取と仲介の違いとは？メリット・デメリットも解説！

不動産を売却する方法には買取と仲介の2種類がありますが、どっちを選べばよいか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
買取と仲介それぞれにメリット・デメリットがあるため、物件の特徴や売主の希望に合った方法を選ぶことが大切です。
今回は不動産買取と仲介の違い、仲介と比べた際の不動産買取のメリット・デメリットについて解説します。
千葉県松戸市を中心に近隣市町村で不動産の売却を検討している方は、ぜひご参考にしてください。

不動産買取と仲介の違い

まずは、不動産買取と仲介の違いについて解説します。

不動産買取とは

不動産会社が売主から直接物件を買い取る方法を不動産買取と呼びます。
一番最初に不動産会社に査定を依頼する流れまでは、仲介と同じです。
しかし、査定後の流れが仲介とは大きく違います。
買取は査定後に不動産会社と直接話し合い、金額や条件を決めて売買契約に進みます。
仲介では査定後に不動産会社と媒介契約を締結して、売却活動をおこなうといった流れとなります。
しかし買取では買主が不動産会社になるので、広く周知する必要はなく媒介契約や売却活動は必要ありません。
条件がととのい次第、すぐに売買契約締結・引き渡しまで進むため、流れがスピーディーです。

不動産仲介とは

不動産仲介の場合、不動産会社の役割は売主と買主の間に立って売買取引をサポートすることです。
仲介の流れは、査定を実施し媒介契約を結んだ後、一般の個人のお客様から買主を探すことになります。
広く情報を発信するための売却活動をおこなわなければなりません。
そのため不動産会社は不動産ポータルサイトやインターネット広告、チラシなどを作成して買主を探します。
購入希望者からの問い合わせは不動産会社が対応します。
条件交渉から契約、引渡しまでの手続きも、不動産会社が間に入って調整をおこないます。

不動産買取と仲介の違い

不動産買取と仲介では、大きな違いが3点あります。
1点目の違いは、買主が違うことです。
買取は不動産会社が買主になる一方で、仲介は一般の個人のお客様が買主になります。
買取後はどうなるかというと、不動産会社は取得した物件をリフォーム・リノベーションして再び販売することが多いです。
この販売手法のことを、買取再販と呼びます。
2点目は売却期間の違いです。
先述のとおり、買取では媒介契約や売却活動といったステップが不要です。
期間を大幅に短縮できるため、「いつ購入希望者が現れるかわからない」という不安な状態が続くことを避けられます。
3点目に、売買金額に違いが出ることも覚えておきましょう。
仲介を利用した場合の売買金額は、市場価格と同等であることが多いです。
一方買取は、不動産会社にリフォーム費用などの経費がかかる分、売買金額が下がる傾向があります。

仲介と比べた場合の不動産買取のメリット

買取では売主の手間や責任を大きく減らすことができます。
ここからは仲介と比較して買取にはどのようなメリットがあるのか見ていきましょう。

短期間で売れる

買取が持つ最大のメリットは、仲介より時間がかからないで売れることです。
買主は不動産会社と決まっているため、条件さえ折り合いがつけばすぐに手続きを進められます。
仲介より買取のほうが向いているのは、売却期間に制限がある方です。
たとえば相続税の納税期限や住み替え時期が迫っている方は、不動産買取を選ぶことによって安心して売却できるでしょう。

仲介手数料がかからない

不動産買取では、不動産会社と直接取引するので仲介手数料がかかりません。
仲介の場合、売主が負担する費用のうち仲介手数料は大きな割合を占めます。
仲介手数料の上限額は売買金額によって異なり、400万円超えの場合は「売買金額×3％＋6万円」となります。
たとえば売買金額2,000万円の場合、仲介手数料は72万円6,000円かかります。
仲介手数料がかからないことは、売主の経済的な負担を減らすことができるためメリットとなるでしょう。

近隣に売却を知られることが少ない

不動産買取では広告や内覧をおこなわないため、近隣に売却を知られることが少ない点もメリットです。
仲介ではインターネットの広告や内覧などがきっかけで、近隣に売却することを知られてしまう可能性があります。
近隣に知られたくない事情は売主によってさまざまですが、たとえば住宅ローンが支払えなくなった場合や離婚による売却などがあります。
そのような事情を抱えている場合は、余計な詮索をされるとストレスとなることもあるため、不動産買取を選ぶのも良いでしょう。

契約不適合責任に問われない

仲介の場合、売主に契約不適合責任が発生します。
契約不適合責任とは、引渡した物と契約内容に相違があった場合、売主が負う責任のことです。
もし契約不適合が発見された場合、買主は修補や代金減額などを求める権利が認められています。
たとえば引き渡した物件が雨漏りしてしまい、契約書に雨漏りがあることが記載されていない場合、売主は修補するなどの責任を負います。
契約が解除になったり損害賠償を求められたりすることもあるため、契約不適合責任を負うことは売主のリスクです。
不動産買取の場合は、契約不適合責任が発生しません。
なぜかというと、買主が一般個人ではなく不動産会社であるためです。
不動産会社は宅地建物取引業者であるため、買主を保護する契約不適合責任は不要となっています。
ただし念のため売買契約書に「売主は契約不適合責任に問われない」旨の記載があるか確認しましょう。

仲介と比べた場合の不動産買取のデメリット

不動産買取のメリットは多いですが、デメリットも知っておくことが大切です。
ここからは仲介と比べたときの買取のデメリットを解説します。

売却価格が安い

買取のデメリットとして、仲介より売却価格が安くなる点が挙げられます。
物件によりますが、買取の売買金額は市場価格の7割～9割程度になることが多いです。
不動産会社は、買取して再販するまでにかかる経費を差し引いて売買金額を出します。
そのため物件が老朽化しているほど経費が高くなり、売買金額は大幅に低下するでしょう。
少しでも高く売りたいと考える方にとって、安い価格でしか売れないのは痛手です。
仲介であれば市場価格と同等で売れる可能性が高まります。
高値で売りたい場合は、買取ではなく仲介のほうがおすすめです。

買取できない物件もある

買取できない物件もあることも、デメリットとして覚えておきましょう。
買取をおこなう不動産会社は、対応できる物件・エリアをしっかりと決めている場合が多いです。
もし売却したい物件が不動産会社の対応範囲外だった場合、買取を依頼しても断られてしまう可能性があります。
こういったデメリットを踏まえて、不動産会社に依頼する前にホームページなどで対応できる物件・エリアを調べておくとスムーズです。

まとめ

不動産買取は売主の手間や責任を軽減できるメリットがありますが、デメリットも踏まえたうえで検討しましょう。
松戸市近隣の不動産のことなら「エドケンハウス」へ。
空き家の有効活用や不動産売却など幅広く対応しています。
ご希望と物件調査をしっかりとおこない、ニーズに合ったご提案をさせていただきますので、お気軽にお問い合わせください。